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初めての2.5舞台次元!舞台 終末のワルキューレ The STAGE of Ragnarok

舞台 終末のワルキューレ The STAGE of Ragnarok @ こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ

2021年11月27日~12月5日で上演されていた舞台を合計3回鑑賞。

11月28日の12時回と16時回、そして12月5日の16時回(千秋楽)を堪能。

なぜかって、飯窪春菜さんが主演をつとめる初めての2.5次元の舞台だったから。

漫画の中のブリュンヒルデをそのまま立体化したかのようなビジュアル

私はお芝居(ストレートプレイ)、ミュージカル、オペラ、バレエ、オーケストラのコンサート、合唱のコンサート、ハロー!プロジェクトのコンサート、お笑いライブと色々な形の舞台を見てきた。

この「終末のワルキューレ The STAGE of Ragnarok」はそんな私にとって初めての2.5次元舞台の鑑賞となった。

(先に「舞台 炎炎の消防隊」の鑑賞記事を公開してしまいましたが、先に見たのはこちら!)

舞台概要

舞台は正方形の舞台の3方を囲むように客席が設置されている。さながらプロレスのリングを見る客席のような形。プロレスを直接見に行ったことはないけれど。

内容としてはアニメシリーズの第一期全12話。

つまり第一試合「中華最強の英雄・呂布奉先vs雷の狂戦士・トール」、第二試合「全人類の父・アダムvs全宇宙の父・ゼウス」、第三試合「史上最強の敗者・佐々木小次郎vs大海の暴君・ポセイドン」の3試合。

第一試合感想

第一試合は物理的に大きな武器を振り回す二人がかっこよかった。

1列目で見た時にはその武器によっておこる風を感じる事すらできた。

ワルキューレが武器となり人間側と一緒に戦うさまをワルキューレが呂布奉先が武器を振るうのに合わせて舞うように動く表現にとても驚いた。素敵だった。

第二試合感想

第二試合は試合出場者の肌の露出が多い。第一試合の二人は試合の最中にどんどん汗をかいていたが、第二試合の出場者はほとんど汗をかかない。

とりわけアダム。ほとんど葉っぱ一枚。どこまでも肌色。終末のワルキューレのアダムがそのまま姿を現したかのような素晴らしい肉体を持ったアダムだった。

それに対抗するゼウス(達)。芸達者な1st ゼウス、超肉体派でガチで攻撃を受け止める2nd ゼウス、そして奇妙ないでたちながら一瞬にして会場に緊迫感をもたらす3rd ゼウス。3者3様のゼウスは小気味よいチームワークだった。

イブはかわいく(Twitterフォローしてしまった)、カインとアベルのショートコントも面白かった。

第三試合と全体を通しての感想

第三試合は幼少期から成長していき最終的に死してなお強くなろうとする佐々木小次郎が圧巻だった。声色や体の動きで年齢がどんどん変わっていく様子が見事だった。

全試合を通して審判として試合を取り仕切り緊迫感あふれる実況を変幻自在なスタイルで届けてくれたヘイムダルは本当に素晴らしかった(最終日は正直ヘイムダルを主に目で追ってみていた)

可愛らしい声だけれどもしっかり抑揚のある声とコロコロあれやこれやの身体表現を交えながら場面をコミカルに彩ってくれるゲルもとても好きだった。

始まりから最後まで威厳を持って、各場面を進めていくブリュンヒルデお姉さまは流石。千秋楽のアンコールでちょいかみしたところで”いつもの飯窪さん”的要素を出してくれたのも愛しかった。

第二シーズンもあったら次はどんな試合を、どのように現実世界に持ってきてくれるのか楽しみだと思える舞台だった。

おまけ

最終日のロビーには立体的なアダムがいました。

今日の一言

旧約聖書上での最初の人間であるアダムと、ギリシャ神話上の神であるゼウスの対決の時に、アダムが神を模して造られたから模倣ができるってのは、アダムを作り出した神はゼウスとは違う系統の神だとおもうけど大丈夫なのか?なんていうだけ野暮なつっこみが頭をよぎる作品ではある。

そんなことは百も承知で無視して荒唐無稽な設定で異種格闘技みたいな作品になっているのだろうけど。