2021年4月25日、政府は東京・大阪・京都・兵庫を対象に緊急事態宣言を発出した。期間は5月11日までの17日間で、宣言の発出は2020年4月、2021年1月に続き3回目。
2回目の緊急事態宣言は飲食店の営業が20時まで(アルコールのラストオーダーが19時まで)となっていた程度であまり強い制限はなかったイメージだが、今回は制限が強い。
要請内容は東京都のHPにて案内されているが、アルコールを提供する店には休業要請、アルコールを提供しない店は営業時間短縮、イベントは無観客開催、生活必需品以外の小売店の休業要請。
要請なので対応がまちまち
話す人がほとんどいない美術館や博物館はのきなみ休業している。
休業の要請でしかないので、要請に従う・従わないの判断が各々に託されている。
緊急事態宣言が発令されたのを受けて時短でもなくきっぱりと休業する店、時短・アルコールの提供をやめる形で営業を続ける店、一切の縮小をしない店など対応は分かれている。
通勤・通学電車は平時と同じくらい混んでいるし、ある程度ギュウギュウの状態で、マスクはしているがしゃべっている人がいる。
正直者がバカを見る?
2回目の緊急事態宣言時に時短要請に従うどころか、24時間営業を売り文句として営業している居酒屋があった。
夕方過ぎに店の前を通りかかると、つねにほぼ満席だった。
先日その店の前を通りかかったら、新店舗がオープンしていた。
時短要請に従わずに24時間営業して繁盛して新店舗オープンする店がある一方で、時短要請に従い度重なる方針変更に対応し2020年の3月から毎月赤字になっているにも関わらずギリギリで持ちこたえている店がある。
大真面目に対応している人が損をして、社会的な要請に従わない人が稼ぎを得る。
やるせない
多分、あの店で飲んでいる人の中から新型コロナウイルスの陽性患者が出ても、その人はあの店で飲んでいたことを公表しないだろう。なぜって、そんな店がある事も、そんな店で飲んでいた事も人に言える事じゃないから。そうやって感染経路不明な人々が増えていくのだと思う。
エンタメ・音楽業界はこの1年間、クラスターを起こさないように様々な対策を講じて公演を継続してきた。
それでも、今回の緊急事態宣言でイベントを中止しなくてはならない事態になっている。
この不公平感は何なのだろうか。
「正直者がバカを見る」ということなのだろうか。(オチはない)
今日のボキャブラリー
「正直者がバカを見る」を英語で言うと、Honestly doesn’t pay. というらしい。(DMM英会話 なんてuKnow?)
正直であること(Honestly)がなにかしらの支払いを行う事はない、という言い方。