友人に誘われてYUKIのコンサートに行ってきました。
ここ数年はミュージカル・クラシックそしてハロプロのコンサートには行っていたものの、ハロプロ以外のJ-POPのコンサートは十数年ぶり。
公演概要
2021/5/28 YUKI concert tour “Terminal G” 2021
大宮ソニックシティ 大ホール
OPEN 18:00 / START 19:00
開演前
ここ最近はJ-POPのコンサートといえばハロプロにしかいっていなかったので、コンサートに行く前に「何をもっていくべきなのか?」でまず迷う。
とりあえず、ハロプロのコンサートだったら手元にないと寂しくなるペンライトを持参。
今回は8列目という良席だったので、双眼鏡は持参せず。
全てがハロプロとの比較になってしまうが、ハロプロは座席50%にしているのに対し、このコンサートは座席は減らさずに実施。客席における会話も自由。
皆マスクはしているものの、開演前に客席が静かな状態に慣れきっている身としては少しどきどき。
コンサート本編感想!
開始~序盤
といいつつ、コンサート前会場内にはボレロがBGMとして流れていて、19時の開演に合わせて音量を上げていき、最終的に19時ちょうどに最後のチャララーージャジャジャジャジャジャ!で終わるという逆算、計算された始まり。
コロナ禍に配慮したアナウンスがなにかしら入るかと思っていたが、特にアナウンスはなく幕が開き、開演。
幕が開くと同時に客席の人々は立ち上がる。
「立ち上がって鑑賞していいんだ」という驚きと共に自分も立ち上がる。
舞台装置は奥行がかなりある。ランダムでワイドな階段の奥に四角い空間。舞台下手の前方には大理石調の模様の逆L字セット。
床面には初めはアンティーク調のランプ3つとソファー1つ。
バンドはギター,コーラスが下手、キーボード(鍵盤)、ベース、ドラムが上手に常駐。曲によってはサックス、トロンボーン、トランペットが職人のように現れる。
冒頭は一番奥の四角い空間でベッドに寝転がった状態で歌い始める。その後ワイドでランダムな階段を少しずつ降りてくるのだけれども、かなりしばらくの間、上手袖および下手袖から目線をそらさずに歌う。
何事もハロプロとの比較になってしまってしまうが、ハロプロのコンサートではメンバーは必ず客席の人に目線をくれる。レスをくれるかどうかはメンバーによるが、必ず客席との関係性を直接的に造ろうとする。
それに比べて、このコンサートは客席に目線をおくって関係を作るのではなく、YUKIが見せてくれる「YUKIの世界」を堪能する形式なのだなという感覚。
中盤
途中幕が下り、映像を見る。
このタイミングでは客席はいったん座る。
映像は色々と詩的な言葉や、風を感じさせる動きなどがありアーティスティックな感じ。その中で印象に残った言葉は”タイフーン ガール”
そして映像開け、奥の四角い空間にピアノ。そしてそこを見ながら黒い衣裳で歌うYUKIという構図から始まる。
魅力的な魔女のようなたたずまい。
後半
もう一度幕が下り、再び映像を見る。
この映像が、かなり面白い。おもしろいし、奇妙だし、色々と考える余地がある。
どこかの美術館でエンドレスで流してほしいくらい。
この映像の後に幕が開き、出てきたYUKIはピンクのリボンモチーフの衣装。
この時私は確信した。
このコンサートの間はガール、少女としてYUKIの世界を作り上げ、そして表現しているのだと。
全編を通しての感想
普段のYUKIの活動を見ているわけではないので、このコンサートに限った事だけれども、人間としての実年齢と飛び越えて、彼女はどこまでも少女だった。
純粋で、光り輝こうとする、暗い事もあるかもしれないけれども、その中で希望や光を見失わずに表現していこうとしている存在だった。
普段「ハロプロのアイドル」ばかりを見ているので、ここまで見事に自らの世界観を表現し、それを受け入れてくれるファンがいると信じてやりきっている事、そしてそれを受け入れ、歓喜するファンで会場がいっぱいになっている事に感銘をうけた。
今日の一言
基本的にファンはそれぞれリズムに身を任せたり、手振りをしたりそれぞれが楽しむスタイル。
ときたま手拍子を求められて、そういう時は応じていたが、1回だけ二拍三連を求められて、「めっちゃ難易度高めのもの要求するやん!」と驚いた。
また、バンドの皆さんはそれぞれ本職ではなさそうな楽器もときたま演奏していて、マルチに対応できる人って素敵だなーと素直に思った。